糖質制限をしている時や、糖質制限を利用したダイエットやっていみたい時に。糖質の吸収を抑える効果があり、よくサプリ等でも使われている成分をまとめました。
糖質の吸収を抑える成分
糖質を含む食べ物を食べた後で、糖質の吸収を抑える事ができると言われている成分は次の3つの成分が代表的です。
ギムネマ(ギムネマシルベスタ)
ギムネマは、主にインドを原産とするツル状の多年草で、学名を「ギムネマシルベスタ」と言います。
ギムネマの葉っぱを噛むと、舌の甘みを感じる部分の感覚を麻痺させる作用があるため「一時的に甘みを感じなくなる」というユニークな特徴が。
ヒンズー語では「砂糖を壊すもの」という意味もあるそうで、この「甘みを感じなくなる」という作用に由来していると考えられます。
ギムネマは、多くのダイエット系サプリにも見られる成分で、小腸で糖の吸収を抑える事で、体内で中性脂肪が作られる事を抑える働きが期待できます。
サラシア
ギムネマと並んで、よく見かける成分名がサラシアです。
サラシアも植物ですが、それ単体を差すものではなく「サラシア属」であり、100種類以上のサラシアが存在しています。
インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」でも頻繁に使われているもので、リウマチ、ぜんそく、月経不順等、かなり様々な治療に使われてきたようです。
アーユルヴェーダでは「糖尿病」の治療にもサラシアが使われていて、その原理は糖質の吸収を抑える働きに由来しています。
「糖質は分解ではなく抑制する酵素に注目する」の記事内でも解説しているとおり、単糖類であるブドウ糖や果糖を除いて、砂糖である二糖類や、お米の成分のでんぷんである多糖類等は、体内の各種「消化酵素」によって分解され小腸で吸収されます。
サラシアは、この「酵素」の働きを抑制する事で、二糖類や多糖類が分解する事を抑制。
分解されなかったこれらの糖質は小腸で吸収されにくくなってしまうため、糖質を抑える事ができるという仕組みです。
ファセオラミン
ファセオラミンは、白インゲン豆に含まれている成分です。
サラシアと同じく「消化酵素」の働きを抑制する事で、糖の分解を抑え、小腸で糖が吸収される事を抑制する効果があります。
消化酵素の中で唾液の成分として有名な、「アミラーゼ」の働きを阻害する事がファセオラミンの特徴です。