糖質とグリコーゲンの違いや、そもそもグリコーゲンってなに?という人におすすめの解説記事です。
グリコーゲンとは何?
グリコーゲンとは「動物でんぷん」とも呼ばれていて、貯蔵用にいくつかのグルコース(ブドウ糖)が結合している多糖です。
「貯蔵用」という部分を理解するには、糖質を補給した後の代謝経路を理解しておくと分かりやすくなります。
糖質を含む食べ物を食べた後は、胃や腸で吸収された後に、「血糖」として血液中の血糖量が増えます。
血液中の血糖が増えると、すい臓からインスリンと呼ばれるホルモンが分泌。このインスリンによって、筋肉に血糖が取り込まれエネルギーとして活用されます。
実際にインスリンが血糖を取り込む時には、「取り込める量」が存在していて、その量によって次のような仕組みになっています↓
- 血糖が上がると、筋肉の細胞エネルギーとして使われる
- 余った血糖は、グリコーゲンとして筋肉や肝臓内に一時貯蔵
- それでも余ると中性脂肪として格納される
このように、筋肉内で最初に使われなかったエネルギーの「貯蔵用」として、糖質が多糖になって保存されている状態の成分がグリコーゲンというわけです。
グリコーゲンはどれぐらいの時間 貯蔵できるの?
筋肉や肝臓内でグリコーゲンを一時貯蔵する時。実際に貯蔵しておける時間は12〜18時間と言われていて、この時間をすぎると枯渇します。
そして、筋肉内のグリコーゲンは運動による代謝によってのみ消費されます。
運動によって使われるエネルギーは、中性脂肪等の脂肪も使われますが、強度の高い運動を行った時はグリコーゲンから、強度の低い運動を行った時は中性脂肪から優先的に使われるようになります。
糖質とグリコーゲンの違いとは?
ここまでの解説で、あえて説明は不要かもしれませんが、タイトルの問を再度解説しておきます。
糖質は食事として取り入れる 天然の糖質(または人工の糖質)の状態。
そして、その糖質を摂取した事で体内で血糖となり、筋肉で使われるエネルギーとして余ったグルコース(ブドウ糖)を一時保存している状態がグリコーゲンです。