糖質制限で老化を抑える事ができる?酸化と糖化の関係性

糖質制限を行なうと、中性脂肪が減る他にも、体にとって様々な良い事が起きますが、「老化」に対しても良い効果が期待できるようです。

 

糖質の「糖化反応」を知ろう!

糖質と老化の関係性について知るには、「糖化反応」と、その仕組みについて理解しておく必要があります。

糖質を含む食事を摂ると、「血糖」として血液中の糖質の量が増えます。血糖の量は、単純に「食べた糖質の量」で決まるので、糖質量が多いほど血糖の量も増え(高血糖)てしまいます。

増えすぎた血糖はどうなるのか?というと、タンパク質にへばりつくような行動を起こすようになり、この現象がいわゆる「糖化反応」です。

 

糖化反応が老化を加速させる一因に

血糖値が上昇しすぎて高血糖状態になると、体のあちこちで「糖化反応」が起こるようになります。糖化反応は血液の流れを悪くしてしまうため、「ドロドロ血液」と呼ばれるものの要因です。

糖化反応には、いくつかの段階がありますが、これが最終段階まで移行するとさらに厄介な事に…

糖化反応が最後までいきつくと「終末糖化産物」通称AGEを発生します。

AGEは血管の内側の細胞にダメージを与え、血管内部をどんどん傷つけていってしまいます。

血管内部がダメージを受けると、それを修復するために「コレステロール」が集結してきます。

コレステロールは、こうした血管内部の傷を修復するために必要な成分ですが、末端等でだぶついているLDLコレステロールが「酸化」してしまい酸化LDLコレステロールという悪玉になり炎症反応を引き起こします。

さらに、LDLコレステロールの中でも小型だけど比重が大きい小粒子LDLは、細胞内部に入り込んでしまい「酸化」を引き起こします。

「酸化する」という事は、錆びてしまう事であり、これが老化の一因になっているというわけです。

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糖質制限をすると、そもそも血管内部を傷つけるきっかけとなっていた「AGE」を発生させる事はないため、酸化(老化)の原因となる悪玉コレステロールも発生させません。

「糖質制限が老化を抑える事ができる」という理由は、こういった体内部の働きによるものが理由です。