糖質制限を利用したダイエットをしている最中に、よく頭痛やめまいが起こるようになったり、その事が理由で吐き気が起こるような時。
どんな原因で、吐き気や めまい が起こってしまうのでしょうか?
「正しい糖質制限」ができていない可能性
「糖質制限」と聞くと、単純に糖質だけを摂らなければOKのように思ってしまいますが、これはNG。
3大栄養素と言われるものには、糖質(炭水化物)の他に、タンパク質、脂質がありますが、糖質制限では糖質をカットする代わりに、他の2つの栄養素をより意識して通常より多めにとる必要があります。
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糖質をなくすと、筋肉中のタンパク質から分解されたアミノ酸や、中性脂肪から分解されたグリセロールを材料に、人の体自身から糖質を生み出す「糖新生」と呼ばれる現象が活性化します。
この時、材料の一部として「筋肉中のタンパク質を分解」という動きが起こるため、タンパク質をしっかり摂取しなければ筋肉量が減ってしまい「疲れやすい体」になってしまいます。
だから、糖質をカットするだけではダメということ。
また、よくあるのが、糖質制限と同時に「カロリー制限」までやってしまうような、欲張りなダイエット方法をやってしまう事で、エネルギー不足になってしまってる可能性もあります。
こうした、根本的なエネルギー不足が原因で、「めまい」が起きたり頭痛が発生してしまっている可能性が考えられます。
糖質カットによるストレスが原因
過剰なストレスが続くと、自律神経の「交感神経」ばかりが活発な状態になり、睡眠時やリラックス時に優位に働く副交感神経の活動が衰えます。
この状態が継続する事で、自律神経に異常が起こり、めまいや「頭痛」の要因になるケースが多いです。
(実際、会社の人間関係のストレスが強すぎて、めまい 等の体の異常を感じる人もいます。)
このように、「過剰なストレス」は頭痛・めまい の大きな引き金となっています。
そして、糖質をカットする事は、特に初期の段階で、「過剰なストレス」を発生させやすい一因になっています。
多くの研究で明らかになっているように、糖質は強い中毒性がある成分として有名。その中毒性の強さは「薬物中毒よりも上」と言うようなデータすら存在しています。
「中毒性」の特徴として、摂取している間は 強い快感(多幸感)を得る事ができますが、ひとたび、存在しない状態(この場合は糖質)になると、強くそれを求めるようになるというもの。
摂取していない期間が続くと、「不安」や「イライラ」が起こってしまい、ストレスの要因になるのです。
中毒性の高い糖質をカットする事で、こうした「離脱症状」が生まれ、その事が原因でストレスが発生。
毎日、主食としてお米(炭水化物)をとってきた人にとっては、「糖質が欲しい!」という強い中毒性を感じるはずなので、この時のストレスも相当に過剰なものとなっている可能性が高いです。
こうして起こった過剰なストレスによって、頭痛やめまい を起こしてしまうという仕組みです。
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