糖質制限をはじめた人の多くが、いわゆる「甘いものが欲しくなる」離脱症状や禁断症状を感じてしまうようです。
糖質を抜くと、そんな離脱症状が発生してしまう理由と、離脱症状を抑える方法についてまとめました。
多くの人が糖質制限で離脱症状(禁断症状)を感じている
糖質制限をはじめると、実際にこんな声がよく聞かれます↓
ああああ糖質制限3日目で禁断症状が…!頭がぐるぐるしてボーッとするこの感覚久しぶり…。糖質は麻薬
— ポール武石 (@SgtSeagal) 2017年4月11日
糖質制限60日目。うどんと味噌ラーメンを食べまくっている夢を見ました。いよいよ禁断症状が出始めたwwww タバコを辞めた時も数年はタバコを吸う夢見たけど、さすがにうどん食って「しまった」的な夢を見るとは思わなかったw
— Kaz (@staffkaz) 2017年3月13日
糖質制限したら確実に体脂肪は減るんやけど1度甘やかすと脳と舌が思い出してしまって1週間は禁断症状と戦わなきゃならないんだす(´д`)
— うみんちゅ (@mongol80) 2016年12月27日
夕飯は白滝入りもやし坦々鍋です!!
明日ぐらいに糖質の禁断症状が出て甘い物食いたくなったり身体だるくなったりする可能性。糖質制限ではこれを乗り越えてはじめて効果を受け入れる体制へと変化します。ここが踏ん張りどころ。
だがもうこういう食事は20年以上前から慣れっこなんで平気です♪— ちょりもた@4/29歌魂SECOND (@cholimota) 2016年11月7日
美肌になるってことで、昨日から糖質制限してるんだけど、これがなかなかキツい❗早速、チョコレート2粒食べちゃったヨー( ´△`)意志が弱すぎる、、、(笑)調べたら一週間ぐらいで禁断症状がでますって書いてあったけど、3日ももってない!!!!!!!!!!!
— zumzum (@3zoomzoom3) 2016年8月1日
では、糖質制限をすると、なぜ、こんなに多くの人が「離脱症状」(禁断症状)を感じてしまうのでしょうか?
糖質制限で離脱症状がある理由は主に2つ
糖質制限をする事で離脱症状が起こる理由には、主に次の2つの理由が考えられます↓
糖質自体に中毒性がある
「糖質」を研究している、各種研究機関によれば、「糖質には強い中毒性がある」という事で知られています。
どれぐらい強いのか?というと、一説には「薬物中毒よりも上」と言うようなデータすらあるほど。
これほど中毒性が高い理由としては、脳内のA10神経系から快感を感じる時に分泌されるドーパミンが放出されますが、こうした「報酬系」と呼ばれる神経伝達を同じように刺激してしまう事が理由です。
中毒状態では、摂取していない期間中、不安を感じたり過剰なストレスでイライラしたりする禁断症状が発生。
イライラしている時に、甘いものが欲しくなる理由の一因に、この糖質の中毒作用が働いている事が分かります。
「満腹感」を感じにくいため
脳内の神経伝達物質にひとつに「オレキシン」と呼ばれる成分があり、「摂食行動」や「覚醒や睡眠」の機能をコントロールする成分と言われています。
食事に関し言うと、オレキシンが分泌されている時は「摂食行動」が活性化されるので、空腹状態になり、逆にオレキシンが分泌されないと「摂食行動」が抑制される(逆に言うなら満腹感を感じにくい)状態になります。
そして、オレキシンの分泌の関わりがあるのが、血液中に存在する糖である「血糖」の量です。
血糖の量が多い時、つまり、糖質を含む食事を食べている時は、オレキシンの分泌が減っていき摂食行動が抑制されていく状態になります。
ですが、糖質制限をしていると血糖値は上がらないので、オレキシンがカットされずに分泌された状態が継続し、「摂食行動」も持続。
結果、食事による「満足感」も上がりにくくなり、満足感の得やすい(かわりに血糖値を上げてしまう)糖質を欲してしまうというわけです。
糖質制限中の離脱症状を抑える方法3つ
では、実際にこうした離脱症状を抑えるためには、どういった方法が有効なのでしょうか?
間食を上手に活用する
糖質制限中は、先に紹介したように「食事による満足感」を得にくいので、単純に食の回数を増やす方法がおすすめです。
ですので、特に糖質制限を初めたばかりのうちは、お腹がすく前に適度に「間食」をとる事がポイントとなります。
1日の摂取エネルギーを超えない範囲で、上手に間食を活用していきましょう。
間食と言っても、この時に糖質がたっぷり入ったお菓子を食べると意味がないので、糖質が少ないものを利用する事になります。
間食としておすすめのものは「チーズ」や「ナッツ」類です。
チーズは高タンパク質で、ほとんど糖質も入っておらず、満足感も得やすい食材。
ナッツに関しては、事項の「満腹中枢を刺激する」という場面でも有効ですが、「カシューナッツ」等、一部糖質量が多いナッツもあるので注意が必要。
ナッツの中では、くるみ が糖質量が少なくおすすめです。
満腹中枢をしっかり刺激する
オレキシンの摂食行動を抑制するには、血糖値を上げる必要がありますが、他にも、満腹中枢を刺激する事で、食事による満足感を得やすくできる方法があります。
それには、オレキシンではない別の神経伝達物質を刺激してあげる事がポイント。
「ヒスタミン」は、そんな満腹中枢を刺激する神経伝達物質で、「咀嚼行動」で分泌量が増える物質です。
「食事はしっかり30回噛む」というものが有名ですが、これは、咀嚼行動によってヒスタミンの分泌を促し、満腹中枢を刺激する事につながっています。
「糖質がなくても食事での満足感を得れる!」と感じる事は、離脱症状を抑える観点の重要ポイントですので、しっかり噛むという事を意識して行なうようにしましょう。
糖アルコールを「甘いもの」がわりにする
「絶対に甘いものが食べられない」という状況は、精神的にもかなり苦痛を伴います。
ですが、「糖質はNGだけど、食べられる甘いものもある」と知っておけば、こうしたストレスを大幅に低減する事が可能です。
糖質は大きく分けると5つの種類がありますが、その中でも「糖アルコール」と呼ばれるものは、他の糖質よりも血糖値を上げない成分として知られています。
糖質オフ系のチョコレート等に使われている「マルチトール」や、ガムに使われる「キシリトール」等です。
そんな糖アルコールの中で、「エリスリトール」は血糖値を一切上げない超おすすめな糖質です。
▶関連:甘いもの好きだけと糖質制限するならエリスリトールが必須!
天然素材から作られた糖質で安全性も確立されている糖質な点にも注目。
加熱調理も可能で、様々な料理にも活用できるので、糖質制限を感じないほどラクに糖質をカットする事ができます。