スポーツ選手やジム等に通う人が、「腹持ちがいい果物」として食べる事も多いバナナ。
そんな、バナナにはどれぐらいの糖質が含まれているのでしょうか? また糖質制限中に食べても大丈夫なのでしょうか?
バナナ1本に含まれる糖質量は?
バナナに含まれる糖質量は100gあたり21.4gで、主要なフルーツの中ではドリアンの25.0gに次いで 糖質の多い果物となっています。
バナナ1本で、皮を除いた実際に食べる部分(過食部分)の重さは、だいいた84〜120g程度と言われ、平均すると100g程度の重さに。
ですので、100gあたりの糖質量がそのまま適用されるので、1本あたり21.4g程度の糖質が入っていると思っておいた方がいいです。
バナナに含まれる「果糖」は血糖値を上げにくい
バナナに含まれる糖質は「果糖」や「ショ糖」等の糖質が中心。果糖は糖質の分類では「単糖類」と呼ばれ、ショ糖は「二糖類」に分類されています↓
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単糖類は、それ以上分解される事のない糖質であり、一般的には小腸で吸収されやすく血糖値を上昇させやすい(中性脂肪を上げやすい)糖質です。
ですが、果糖に関しては、糖質を摂取した時に分泌される「インスリン」をほぼ必要としない事が理由で、血糖値をあまり上昇させません。
果糖は血糖値はあげないけど太りやすい?
果糖は糖質の中では、例外的に「血糖値 自体はあげにくい」という性質を持っているのですが、血糖値をあげないから太りにくいという事はありません。
その理由は「肝臓で体脂肪として蓄積しやすい」という特徴も持っているため。血糖値が増える事での中性脂肪の蓄積は ほとんどない一方で、肝臓には体脂肪が蓄積されてしまいやすいという事。
結局、糖質制限中にバナナは食べないほうがいいの?
結論から言うなら、「糖質制限」をしている時には、あえてバナナを食べない方が良いです。
バナナに含まれる糖質は、果糖の他にも、ブドウ糖やショ糖(果糖とブドウ糖が結合したもの)など多彩な糖質が含まれています。
ブドウ糖は摂取する事で、速やかに血糖値を上昇させてしまいますし、血糖値をさほど上げない果糖であっても、肝臓への体脂肪の蓄積があるためです。
バナナはその多彩な糖質の種類から「素早く栄養源になって持続性もある」という特徴もあります。
消化の負担にはなりにくいので、ジムでの筋トレやランニング前に、糖質量が多くなりすぎない「バナナ半分程度を食べる」という場合には食べてもOKとなります。