糖質制限中に気になるビールの糖質とプリン体の違いを解説

糖質制限をしていると、糖質ゼロ!プリン体ゼロ!のような表示が気になるもの。

そもそも、これらの糖質やプリン体にはどういった意味があって、どんな違いがあるのでしょうか?

 

ビールの糖質ゼロはゼロではない?

糖質ゼロをうたう発泡酒系のビールも増えてきています。ここで注意したいのは、例え糖質ゼロとなっていても「完璧に糖質がない」というわけではないということ。

「糖質ゼロ」の表記は、栄養表示基準に基づいて設定されているもので、100mlあたり糖質0.5グラム以下だったら糖質ゼロと言ってOK という風になっています。

なので500mg缶のビールを飲めば、そこには2.5グラム近い糖質も入っている可能性がありますし、2本飲めば5グラムもの糖質摂取になっている可能性があります。

糖質の量が気になる時に選ぶお酒は蒸留酒がベスト。

ジンとラムに関しては、その製造方法によっては糖質が含まれる場合がありますが、それ以外のウィスキー・焼酎等には基本的にアルコール以外に糖質は含まれていません。

ウィスキーを炭酸水で割って飲むハイボール等は、糖質制限中に飲みやすいお酒としておすすめです。

 

プリン体ゼロは不要?

「痛風」の原因として多く言われているのがプリン体を「過剰に摂取する事」によるもの…と言われる場合があります。

ですが、実際にはプリン体の8割は体内で合成されると言われていて、プリン体ゼロのビールを飲んだとしても、それ以外の食品から摂取するケースも多いです。

ビールに含まれるプリン体は、生中サイズで約30〜40mg程度。

一方で、牛肉や鶏肉、豚肉等の肉類には100グラムあたり100〜120mg程度。鰹やマグロ等の魚介類には150〜200mg以上ものプリン体が含まれていると言われています。

  • プリン体はほとんど体内で合成されるもの
  • 食事からのプリン体もビールよりも他の食品からの方が圧倒的に多い

ですので、予防的にプリン体ゼロのビールを活用するのは良いですが、それ以外の食事に注目した方が良いと言えそうです。

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