糖質制限をすると顔や足の「むくみ」が解消される理由は3つ

糖質制限を実践している人の多くが、顔や足の「むくみ」も一緒に解消された!と実感する人が多くいるようです。

では、糖質をカットする事で、なぜ むくみ改善に有利に働くのでしょうか?

 

そもそも 「むくみ」の原因はなに?

むくみは、医学的には「浮腫」とも言われていて、細胞間の水分量が異常に増えてしまった状態を言います。

多くの場合、足のふくらはぎや、顔に起こる事が多く、特に女性に多く見られる事が特徴的です。

足のむくみ原因

デスクワークや事務的な仕事等によって、1日中座りっぱなしだったり、同じ姿勢のまま過ごしている時間が多い事で起こります。

原因は、体内の水分が重力によって下の方に集まるため、足やふくらはぎに水分が集中するため「むくみ」が発生します。

足まわりの筋肉が発達していると起こりにくいため、筋肉量が少ない女性に多く見られる むくみです。

顔のむくみの原因

顔のむくみの原因は、寝ている時に体の水分が重力によって顔のまわりに移動する事で起こる事が一般的。

寝る前に「お酒の飲み過ぎ」等の状態になっていると、アルコールが原因で血管が拡張してしまう事が要因となって、より顔のむくみが発生しやすくなっています。

全身のむくみの原因

足や顔のむくみに関しては「一過性」にものである場合がほとんどですが、全身にむくみがある場合には注意が必要です。

腎不全・ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症態等の病気になっている可能性があり、特に「腎臓系」の病気が原因で起こる場合が多くなっています。

 

糖質制限で「むくみ」が解消される理由とは?

病気に由来している むくみ を除き、足や顔に起こるような「一過性のむくみ」は糖質制限によって改善されるケースが多いです。

その理由は、次のとおり↓

糖質制限によって代謝がよくなるため

糖質を含む食べものを摂取し吸収されると、血液中に「血糖」として量が増えます。

糖質を含む食べ物が中心になり、血糖値が増えすぎる「高血糖」な状態になると、血糖がタンパク質にへばりつくようになる「糖化反応」と呼ばれるものが発生。

糖化反応が最終段階になると、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる悪玉物質に変化します。

高血糖は、この糖化反応が血液中のあちこちで起こっている状態であり、血液がドロドロになっていきます。

これが、糖質制限をすると糖化反応も起こらなくなるため、血液がサラサラになる良好な状態に変化。

「血の巡り」がよくなる事で、体全体の代謝もよくなり、血液のポンプ運動によってリンパ液の流れも促進されるため むくみ を発生させにくくできるというわけです。

糖質制限によってビタミンB1不足が解消される

栄養成分の中で、「ビタミンB1」が不足すると、むくみの原因になると言われています。

そして、ビタミンB1は糖質(炭水化物)をエネルギーに変える時に必要な成分でもあります。

糖質過多の状態になると、血糖量も増えてしまうため、それだけビタミンB1の消費も激しくなり枯渇しやすくなってしまいます。

糖質制限をする事で、無用にビタミンB1を消費してしまう機会も減らせるため、この点からもむくみ解消に優位です。

タンパク質の摂取量が増えるから

正しい糖質制限の方法は、単純に糖質をカットするだけではなくて、その分 タンパク質や脂質をしっかりと摂取する事にあります。

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この時「タンパク質を積極的に摂る」という行動は、体内のアルブミンと呼ばれるタンパク質の量を増やします。

アルブミンは「体の水分を保持する」「浸透圧を整える」等の作用がありますが、これらの働きが むくみ を予防する上でとても効果的です。

(逆に言うと、アルブミンの量が少ないと、体内の水分コントロールがうまくいかずに、むくみやすくなります。)